デイサービスで働いた経験で訪問看護へ転職

訪問看護師として働くきっかけ、転職で注意すること

夜勤をしたくないばかりに初めてデイサービスという福祉系の事業所で働いてはみたものの、自分には合わないという事を認識しただけでわずか数カ月で辞めてしまいました。
今まででしたら短期間しか続かなかった事に落ち込むところなのですが、その時は次の目標が定まっていたせいか落ち込む事はありませんでした。

 

次の目標、それは訪問看護でした。当時、勤めていたデイサービスでは利用者様が多かった事もあって、利用者様とゆっくり言葉を交わす事すらできませんでしたが、訪問看護だったら一対一でじっくり向き合えそうな気がしました。
ところで、訪問看護をやるにしても、私には訪問看護についての知識は全くありません。
迂闊に手を出してまたすぐ辞めてしまうような事があったらもう立ち直れない気がしたので取り敢えず情報を収集して検討する事から始めようと思いました。

 

私は、以前一度だけ話をした事のある方が訪問看護の経験者だった事を思い出して話を聞く事にしました。彼女は自分の職場を紹介していろいろ教えてくれ、訪問看護への不安を払拭できた私はそのまま彼女と同じ職場に勤める事になりました。
それからはおっとりした所長やしっかり者に見えてちょっと天然という愛すべき性格の施設長、スタッフは個性派揃いだけど情に熱い面々。いろいろ大変な事もありましたが、毎日楽しく勤める事ができました。
事情が変わってきたのはそれから10年余り後の事です。

 

所長は定年を迎えて本部へ異動となり嘱託勤務に。代わりに新しい所長が本部から出向してきたのですが、そのあたりから事務所の空気が重苦しいものに変わっていきました。
業務方針の変更に伴って患者様の顔ぶれも傾向もすっかり変わってしまい、新しい所長の方針についていけなくなったスタッフは次々に辞めていきました。

 

勤め始め当時のスタッフは私とAさんだけ。スタッフの総数は最盛期の半分以下になっていました。私もAさんもすっかり様変わりしてしまった職場になんとなく居心地の悪さを感じていました。
ところで私は以前から娘の育児の手助けをしていたのですが、長女、二女ともに幼稚園に通う事になって、保育園にいた時のような時間的な余裕が無くなる為、そろそろ私が退職して育児の手伝いに専念する事を考えていました。予定では半年くらい先にと思っていたのですが、日々、働きづらさを感じていたので半年を待たずに、辞める事にしました。
Aさんも私とほぼ同時に辞める事になり、訪問看護部門はスタッフが足りなくなって、継続できなくなったそうです。その為、事業所は数ヵ月後、他の事業所と吸収合併になり、私がいた事業所は引き払われたと聞きました。
私としては、育児が一段落した頃、事務所の雰囲気が戻っていたら時短勤務でまた復職しても良いかな?と思っていたのでちょっとショックでした。

 

退職してから近所のスーパーで患者様のご家族に声をかけられる事があります。
すると今までの時間を乗り越えて当時に戻ったような気がします。近況をお聞きすると確かに月日は経過しているのだと再認識させられるのですが、私を覚えていて下さっていた事、声をかけようと思って頂けた事が凄く嬉しく、楽しいひとときになりました。